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【プレイ感想】 ぎゃるガンヴォルト バースト 【レビュー】

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「ぎゃるガンヴォルトバースト」のプレイ感想。
 

ぎゃるガンヴォルトバーストのプラチナトロフィーを取得したので、感想を記事にまとめる。今作はロックマン風味の2Dアクションということで、プレイして懐かしさを覚える人も少なからずいるのではなかろうか。難易度は、本家と比較するとかなりマイルドになっているような印象を受けたが、これを歯ごたえが無くなったと見るか遊びやすくなったと見るかは各人によるだろう。その他の点では、豊富なカスタマイズが追加されたのが特に目立ち、その幅が広いことから今作における最も評価できる点として挙げられるだろう。まぁ、その辺の詳しい点は後々書いていこう。

 

 

 

 

〇は良かった点、×は悪かった点。 

 

 

 

 

〇. 豊富なカスタマイズ

 

今作は、ロックマン本家と比較するとカスタマイズ要素が非常に強化されており、ショットを始めとした様々な要素を自由にカスタマイズすることができる。カスタマイズの内容というのも非常に豊富であり、ショットの属性を変更するものから、軌道を変更するもの、速度を変更するもの、更には被ダメージを軽減するものまで実に様々である。これらの豊富な要素を、CPという名のポイントが許す限りはいじくり回せるので、かなり自由度が高い。今作は、ボスから手に入る専用の特殊武器が無いのだが、エレメントという属性だけは手に入るので、それに自分のカスタマイズを施せば自分だけの特殊武器を作成することができる。このカスタマイズはいつでも変更が可能なので、敵や場面に応じていつでも変更することができる。正に夢のような仕様である。

加えて、強化するだけではなく弱体化することも可能であり、被ダメージ量を増やす上にショットの攻撃力と射程も大幅にダウンさせる、というドマゾプレイも可能。この手の縛りプレイややり込みが好きな人は、この機能を使ってやり込みの道を見出すことができるのではないだろうか。筆者はそんなことしなかったけど。 

 

 

 

 

〇. 適度に難しく、適度に易しい難易度

 

ほぼほぼロックマンと言っても過言ではないようなゲームだが、難易度はある程度は継承されている。つまり、それなりには難しいということ。それでも、本家に比べればやはり易しいのだが…どこら辺が易しめに感じられたのかと言うと…

 

  • カスタマイズによるプレイヤーの強化が凄まじい(特に後半)
  • 即死トラップがかなり少ない
  • ボスにダメージを与えた際の無敵時間が無いため、連続でダメージを与え続けることができる
  • 回復アイテムが道中に落ちている上、いつでも使用可能でそれなりに数もある
  • 残機が無限

 

といったところか。特に、カスタマイズによるプレイヤーの強化は非常に大きく、特に被ダメージ軽減はゲームの難易度低下に大きく貢献している。通常ではごり押しが利かない敵でも難なくごり押しすることができるようになるし、道中でも強引に突破することができるシーンが大幅に増える。更に、即死トラップをダメージに変換するカスタマイズも存在するので、それを用いれば死亡する確率はより下がる。これらの要素に加えて、針などの即死トラップの少なさや、ボスに対するダメージの効率、豊富な回復アイテムの存在、そして残機数無限という救済…本家と比較するとかなりマイルドな設計になっていることがよく分かる。実際、クリアするだけならばかなり簡単になったと思う。これらの要素を見て、ヌルゲーになってしまったと見るか、初心者にも入り込みやすいライトなゲームになったと見るかは人によるだろう。個人的には良い変更だったんじゃないかなと感じられた。特に残機の無限化。安心して死ぬことができるようになり、危機感はたしかに薄れてしまったのだが、代わりにゲームオーバーという概念が無くなったため、時間が無駄になることは無くなった。何度も死んで最初からプレイという手間が完全に無くなったため、気軽に難関に挑めるようになったのは大変良いことだと思う。難所に挑む上で最も重要なのはリトライの快適性だと思うので、この点を改善したのは評価できると思う。

他の点は人により印象が変わると思うが、個人的には特に気にならなった。むしろ、即死トラップが個人的に嫌いだったので、 その要素が大幅に減ってくれたのはとても嬉しかった。このゲームに限らず、即死ものというのは基本的に嫌いなんですよね…クラッシュとかマリオなら別なんだけど。

 

 

 

 

〇. お手ごろな値段

 

なんと、PSstore限定配信ながらもその値段は980円。安い。このクォリティのゲームが1000円以内で買えるのだから、良い世の中になったものだ。安いよね。セールとかクーポンが来たらもっと安くなるぞ!

 

 

 

 

〇. デフォルトで選べる3キャラ

 

今作は、DLCを買わなくても最初から3キャラを選択することができ、当然ながら各キャラで性能が異なる。簡単に特徴を挙げると…

 

  1. ベック…スタンダードofスタンダードなキャラ。カスタマイズが最も豊富である代わりに、特別なスキルが存在しない。体力、火力共に標準レベル。豊富なカスタマイズを最大限生かし、他キャラにはできない攻略法を編み出すべし。
  2. ガンヴォルト…専用のスキルが使うことができ、そのスキルは強いとかそうでもないとか。正直、筆者はあまり使わなかった。カスタマイズの幅は3キャラ中最低レベル。なので、スキルの使用がやはりカギを握るキャラなのだろう。
  3. えころ…テクニカルキャラ?体力と火力が3キャラ中最低であり、慣れないうちに使うと死亡しまくる。が、最大の長所は固有スキルにあり、一定時間無敵になる他に火力が上がるという、正にえころの切り札的存在。この他に、ジャンプ力が他の2キャラに比べて少し高いという長所もある。

 

大体はこんな感じ。おそらく、ベックがこのゲームのスタンダードなのだと思われ、性能は平均。カスタマイズは最大級。よって、このゲームの入門にはベックが最も向いている?他の2キャラについては、ベックのカスタマイズ幅を狭めた代わりに固有要素を持たせたという感じか。基本的な攻撃方法は3人とも共通のショットであり、そこが少々残念に感じられたが…そこは下の方で書くとしよう。それでも、デフォルトで3キャラ選べるというのはまぁ悪い点ではないのではなかろうか?

 

 

 

 

×. 少ないボリューム

 

この手のやり応えのあるゲームとしてはよくある事なのだが、ボリュームが非常に少ないように感じられた。なんといっても、1時間以内にクリアするというトロフィーが存在するぐらいのレベルであり、その存在から察することができるようにゲーム本編自体はかなり短い。一応、2週目以降で解禁される難易度であるハードモード、各ステージに散りばめられている収集要素、特定の条件を満たすことでクリアできるトロフィーやチャレンジ、などといったやり込み要素はあるのだが、それでもやはり全体のボリュームはかなり少ない。自分で課題を見つけてやり込み続けられる人ならば長く遊べるのかもしれないが、そういった人はおそらく稀であり、大半の人は一度クリアしたらもうやめてしまうだろう。更に、やり込むと言っても所詮は同じステージを何度も繰り返し遊ぶことになるので、飽きが早い人はすぐに飽きてしまうこと間違いなし。これらのことから、もう少しステージ数を増やしたり、キャラ毎に別のステージを用意するなどしてほしかったが…値段のことを考えると仕方ないと言えば仕方ないのだろう。

 

 

 

 

×. 個性が強いようでそうでもない使用キャラ

 

上の方で紹介した操作キャラ達だが、あまり個性付けがなされていないように感じられた。各キャラ固有のスキルや特徴はあるものの、基本的な攻撃方法は共通してショットだし、カスタマイズに関しても序盤~中盤あたりまでは大体同じ項目しか強化しない。これは筆者のプレイングが悪かったと言えばそれまでなのだが、プラチナトロフィー取得までの過程ではあまり個性を感じられなかったというのが正直なところ。このせいで、3キャラ分プレイしたものの違いがあまり実感できなかった。特にガンヴォルト。スキルを使わなければ、ほとんどベックと同じという感じ。せめて、通常攻撃の種類が違えばね…ロックマンXのエックスとゼロみたいに、攻撃法が全然違えばこんな印象を受けることにならずに済んだと思う。「いや、スキル使えよ」って言われればそれまでなんですけどね。

更に加えると、ステージの内容まで全て同じ。この辺は仕方ないとは思うが、このせいでより違いを実感できなかったというのもあったかもしれない。だって同じ攻略法が通じちゃうんだもん。敵の弱点も攻撃法も同じな上、こちらのメイン攻撃法も同じなもんだから、どうしても同じ手法で戦っちゃうよね…

 

 

 

 

こんな感じ。ボリュームの少なさと、若干の個性付けのなされていなさが目に付いたぐらいで、概ねは満足なソフトだった。歯ごたえそれなり、昔のソフト思い出させるようなドット絵デザイン、でも昔ほど不親切な仕様はほとんど無く、リトライのしやすさやカスタマイズの多様性など、ゲーム性は現代風にアレンジされている。この手のロックマンテイストなゲームが久しぶりにやりたいという人や、興味があったけど本家は難しいらしいから手が出せない…という人には向いているのではなかろうか?そんなぎゃるガンヴォルトバースト。お値段なんと980円。安い。これなら手を出しやすいね!更にプラチナトロフィー付き。興味がある人は、是非購入を検討してみてはいかがだろうか。

 

 

 

 

以上、「ぎゃるガンヴォルト バースト」のプレイ感想でした。