超ドリル
あの昔懐かしなアクションパズルゲーム・ミスタードリラーが、PS4(とスイッチとPS5)に登場。筆者自身は、太古の昔にゲームボーイだったかDSだったか忘れたが、携帯機で一度遊んだきりのシリーズ経験者。つまりは、ただの初心者である。決して胸を張るようなものではない。そんな希薄な経験値しか持ち合わせていない自分であったが、結構好きだったんですよね、このゲーム。プレイフィールが良かったというか、遊んでいて普通にのめり込んでいた記憶がある。ただ、ソフトが借り物…というか、夏休みにいとこが持ってきたものだったので、極めて一時的な期間にしか遊べなかった。そんな青い日々の一欠片として、記憶の片隅に居続けたドリラーだったが…まさか20年程度経過した現在にガチることになろうとは思わなかった。あの夏の日を過ごしていた、幼かった筆者に伝えたい。
――――お前、20年ぐらい経った後、このゲームに血反吐を吐かされるぞ。
…と。「こんなゆるゆるなゲームで、『血反吐を吐かされる』なんて物騒なことがあるかァーーー!」と思うかもしれないが、その詳細は後述する。いや、ぶっちゃけ自主的に吐血している(?)だけであって、「ミスタードリラー」自体は昔から変わらずゆるふわまったりゲーです。ありがとう。いいゲームです。太田胃散。
さてこのゲーム、ミスタードリラーの完全新作…というはわけではなく、実はただの移植作である。2002年にゲームキューブで発売された、「ミスタードリラー ドリルランド」を基にしたソフトであり、内容は大体同じ。違いがあるとすれば、”カジュアル”という名の易しいモードが追加されたことぐらい…なのか?初期残機数や、ステージの広さ等に影響がある模様。クラシックは、ドリルランド版そのままの仕様のようで、20年近く前と同じ感覚でこのゲームを楽しむことができる。他にもフルボイスやらグラフィックが綺麗になったやら、細かい違いはあるようだが、ゲーム性に施された変更はこの点ぐらいっぽい。
ゲーム内容は、ただのドリラー…かと思いきや、今作には5つのアトラクションという名のゲームモードが用意されていた。ざっくり説明すると…
- ワールドドリルツアー(いつものドリラー)
- ドリンディアドベンチャー(黄金像を集めながらトラップを回避する、イ〇ディジョーンズ)
- スタードリラー(ランダム要素と徐々に加速していくゲームスピードに頭痛がする運ゲー)
- ホラーナイトハウス(幽霊に聖水をぶっかけるゲーム)
- ドルアーガの穴(某ドルアーガの塔をモチーフにした、RPGとドリラーを足して2で割ったようなゲーム。多分ナムコ繋がり)
の5つ。
ワールドリルツアーがスタンダードなモードであり、従来のドリラーを楽しみたい時はこのモードを遊ぶべし。なんだかんだ、このモードが一番楽しい。スッキリとこのゲームの持ち味である、アクションパズルを楽しめるのがよろしい。
ドリンディは、エアーの概念が無いのでじっくり考えながら進められるモード。その代わり、ステージに点在している黄金像を規定数以上所持した状態でゴールまで辿り着かなければ、ゴールをさせてもらえないという非情仕様。まぁ、よっぽど無視しない限りは足りるんだけれども…。黄金像の他にも、挙動がよく分からない岩、火炎放射、棘…等のトラップも配置されており、ありとあらゆる危険がホリ・タイゾウを追い詰める。老人に厳しいゲーム。
スタードリラーは、テトリスエフェクトでいうところの「ミステリー」みたいな感じ。ランダム要素が絡む難しいモード…的なもの。正直あんま好きじゃない。なぜなら、パズルゲーに運要素を混ぜられるのが嫌いだから。以上。おまけに、ゲーム自体のスピードがかなり速くなっており、それに応じてエアーの消費もちょっ早。個人的に一番難しいと感じられた。
ホラーナイトハウスは、幽霊退治をするモード。聖水(意味深)を幽霊が憑依しているブロックにぶっかけ、そのブロックごと幽霊を粉砕するモード。見敵必殺。ドリンディと同様に、エアーの概念は無い。代わりに、エアーではなくライフという概念に変更されている。そのワード通り、生命を意味するゲージになっており、幽霊に攻撃されると減っていく。もちろん、これが0になるとゲームオーバーとなる。
最後のドルアーガの穴は、個人的に最もドリラー本家とかけ離れているモードだと思う。このモードもまたエアーがライフに変更されており、その仕様もまた特殊。ブロックを壊すor敵を攻撃するとライフが1%減り、ブロックに潰されたり敵に攻撃されると大きめに減る…といった具合。パズルゲーというよりかはRPGっぽい。個人的には結構好きなモード。
以上。癖のあるモードが揃っているが、結局やることはブロックを掘る。これだけ。なので、ルールの違いに最初は戸惑うかもしれないが、やってみれば普通のドリラー。楽しい…が、それは普通に何も考えずに遊んだ時の話。最初にも書いたように、(自主的に)血反吐を吐く要素が今作には存在する。まぁ、”自主的に”と言ってることからも察しはつくだろうけど、トロフィーのことなんですよね。今作のトロフィー、元のGC版をやり込んでいたガチ勢でもない限りは結構難しいと思う。というのも、全てのモードの全ての難易度で規定のスコアを上回る、というトロフィーがあるのだが、それが結構鬼。テトリスより難しい可能性すらある。つまり、その辺のトロフィーなんて比にならないレベルはあると断言できる。まぁ、未だにコンプ者いないからね…この時点でおかしい。逆に言えば、それだけやりがいはあるし、なにより今のところドリラー自体はだいぶ楽しめているので、まだ継続して少しずつ挑戦していく予定。最終的に途中で折れそうではあるけど。その時はその時ってことで。
はい、終わり。この手のカジュアルなパズルゲーってなんで中毒性が強いんですかね。テトリスもそうだったけど。なかなか飽きが来ないし、無茶ぶりみたいなチャレンジだろうが何度も挑戦したくなる。ずっとやってると、その日の夜にブロックに押しつぶされる夢を見て変な汗かくのは内緒。ホリ・ススム君に毎日あんな思いをさせているのか、と思うと心が痛むばかりである。ポップなデザインをしたゲームでよかった。これがGOWみたいなリアル寄りのゲームだったら、ススム君が乙る度に内臓飛び出したりしてたんでしょうね。やっぱり全年齢対象ってすごいや。
ちなみに、他ゲーはブルリフ帝を開始。戦闘がライザとFF13を足して2で割った感じでなかなか面白い…が、話の展開や世界観の設定等、置いてけぼりを食らっている感じが否めなく、いまいちのめり込むような感じにはなれていない。キャラもアトリエと違って普通のJKだし。いや、JKはいいよ。JKなのはいいんだけど、なんだろう。見慣れたJKというか普通のJKというか。JKというものに罪は無いし、JKはJKでこれは称えられるべき属性の一つであるのは間違いないんだけど、JKは結局JKであって、アトリエに出ていた錬金術士の各々方と比べるとやはり一枚落ちるというかパンチが弱いというかなんというか。でも、主人公の愛央が普通に好感持てるからいいですよ、このゲーム。明朗快活で嫌味が無いっていうのは、スタンダードにいいですね。本人は自分を”普通のJK”と認識しているみたいだけど、性格良いし顔立ちもスタイルもいいし、その時点で普通という定義から外れていると思うんですけど…ボンレスハムライザといい”普通”という言葉の定義を誰か教えてやってくれ。
他にも、年末年始に向けてゆっくり遊べるソフトを2,3本ストックする予定。予想以上に値下がりが早かったB4Bとか、リターナルとかファークライ6orイモータルフィニクスライジングorアサクリ4というUBIオープンワールド組とか、何とか色々候補はある。まぁ…退屈はしなさそうですね。知らんけど。あと、PS5のコントローラー、耐久性に特化したモデルをリリースしてほしい。壊れたって程でもないんだけど、L2のトリガーがもう完全にへたってて誤動作が多すぎるレベルになってしまっている。しかもこのコントローラー、今年の春に買い換えたものだし。一つ目のコントローラーは、すぐにドリフトが発生するようになってしまって4か月も持たずに買い換えたわけだが、二代目も一年も持たないという物持ちの悪さ。おまけにお値段はソフト一本分ぐらいあるし。ちょっと酷すぎませんかね。別にFPSとかそういう激しいゲームをやっているわけでもないのに。
…「激しい」ゲーム?
(PS5版だけでもプレイ時間300時間程度)
やってたわ。(ごめんSONY)
続く?