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【プレイ日記】 イモータルズ フィニクス ライジング 【プレイ感想】

イモータルズ フィニクス ライジング -PS5

 

神々の最後の希望となれ

 

 

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フィニクスライジングが終わったので、色々感想を交えながら日記をつけることにする。あんまり評判が芳しくないのか、筆者が購入した頃には中古価格がかなり下落していた今作(〇オでPS5版の中古が2000円ぐらいで売ってた)。オープンワールドがやりたい気分だったし、そもそも発売日の時点で少々興味があったソフトだったので、気が付けばこれを持ってレジへゼロシフトしていた。アヌビスゥ!

結果から言ってしまえば、値段の割には楽しめたという感じであり、印象は悪くなかった。が、これを”フルプライスで購入した”という体で考えると…たしかに少し物足りなかったかも。その辺はおいおい書いていく。

 

 

 

トロフィー攻略はこちら↓

 

case56.hateblo.jp

 

 

 

 

 

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さて、今作はどんなゲームなのか。ざっくり言えば、ギリシャ神話をモチーフにした、オープンワールドアクションRPGってところ。制作したチームが、アサクリのオデッセイを制作したところと同じと聞いていたので、少し期待と安心感を持っていた。オデッセイが個人的に良作だったので、その実績があるのならば多少の安心感を持てるのは当然というもの。

基本的にやることは、オープンワールドらしく世界を自由に駆け回って、点在するロケーションイベントをこなしたり、収集物を集めたり…といったお約束のような物ばかり。これだけ聞くと、「もう飽きたわそういうの^^;」、となるかもしれない。実際、この手のUBIゲーに慣れている人には、いつもの定食の如くのコンテンツしか揃っていない。なので、人によっては飽きが来るのが凄まじく早くなると思う。

 

 

 

 

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しかし、ここで今作の特徴として「パズル」が挙がる。今作のロケーションイベントの大半はパズルで構成されており、戦う事よりも頭を使う機会の方が多い。他のオープンワールドとの相違点としては、ここが真っ先に浮かぶ。もちろん、戦う事に特化したイベントも存在する。しかし、大半はパズル。頭の戦い。パズルとは言っても、分かりにくい物は極々少数。ほとんどは、周りにあるヒントに気が付きさえすれば簡単に解ける物ばかり。頭の体操ってレベル。また、同じギミックを使用したものでも、色々なバリエーションや組み合わせを用意して、最後まで新鮮味を維持したパズルを提供してくれる。

 

 

 

 

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例えば、同じ玉を転がすギミックでも、素手でただ転がすだけの物だったり、神々の力を使ってゴルフじみた玉飛ばしをする物もある。極めつけはピンボールまで出てきたりと、バリエーションは本当に多いと感じられた。

個人的にはここが一番の評価点。こういうパズル要素が好きな人は、最後まで楽しめると思う。逆に言えば、パズルが嫌いだったり面倒に感じてしまう人には、このゲームは向かないということになる。ここが好みが別れやすい所だったのかなぁ、なんて思ったり思わなかったり。戦闘と探索を期待して買うと痛い目を見るが、パズルに期待して買うと問題ない。そういう感じ。

 

 

 

 

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今作は、アサクリとは異なり神話の世界が舞台であるため、神々の力を借りて物語を進めることになる。神々の力って事で、重い物を持ち上げたり、翼を広げて滑空したり、楯を構えて突撃したり、透明人間になったり…と、まぁ色々な能力がある。戦闘にもパズルにも、両方に使えるので意外とどのスキルも腐らない。おまけに、「そういう使い方もあるか!」というシーンもあったので、まぁこの辺は悪くなかった。

ただ、発動するにあたって消費するものがスタミナであり、そのスタミナは飛行やダッシュを使用する際に消費する物でもある。つまり、スキルを使うと他の移動手段も制限されることになる。しかし、スタミナ回復のアイテムは非常に多くの量を持ち歩けるため、実質的にスタミナは無限のようなもの。…「スタミナ要素いる??」そう思わざるを得なかった。そもそも、オープンワールドという自由に世界を駆け回ることが面白味の一つであるジャンルにおいて、移動手段を制限する要素を入れる必要は無いと思う。なので、個人的にスタミナは結構大きめな減点要素。神々の力の仕様に制限をかけたかったら、スタミナではなくMP的なものにして、ダッシュや飛行にリソースの消費は設けなくて良かったと思う。

 

 

 

 

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そして戦闘。正直、戦い方に幅があるように感じられなかったので、飽きが来るのは結構早かった。近接武器が二種(弱攻撃にあたる剣と、強攻撃にあたる斧)しかなく、神々の力もどれも戦闘においては工夫のしようがないような物ばかり。一応、遠距離武器に弓があったが、投擲の方が使う機会が多く、また弓自体も強化するまでは弱いのでパズル専用武器という印象だった。工夫してテクニカルな戦闘を…というよりかは、派手な神々の力を使ってスカッと爽快感ある戦闘、というのを目指していたのかもしれない。その割には、敵が固くて冗長になりがちであり、ダラダラと間延びしていた感が否めなかったが…。(だるくて途中から戦闘難易度を下げてたクチ)

 

 

 

 

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探索要素については、千里眼でロケーションや収集物を発見して、それから周辺を回っていく…というのがメインの流れ。この千里眼が、途中からだるくなってくる。最初は新鮮味があって面白かったが、何回かやるとすぐに面倒になってしまった。しかも、ロケーションの近くを通ると自動で発見されるので、千里眼を使うよりかは実際に走り回って見つける方が人によっては楽なのでは?と感じられた。アサクリシリーズのようなアスレチックは無く、ダンジョンのような探検できるものも無い。あるのはパワーアップアイテムか宝箱、あるいは上でも挙げたパズル要素と迷宮のみ…と、「世界を回って発見するor探検する」という面白みはかなり薄かった。なので、ここには期待はしてはいけない作品だと思う。やはり、メインはパズル。この一点に尽きる。

後、マップはそこまで広くなかった。アサクリオデッセイは広すぎた感があったが、今作は複雑に入り組んでいる洞窟等が無く、その上マップ自体もせまめなので物足りない感じは否めなかった。

 

 

 

 

はい、終わり。総評すると…

 

 

  • パズルが面白い。バリエーションも数も豊富で好きな人は長く楽しめる。
  • 戦闘はちょっと飽きやすい。武器のバリエーションを増やして、神々の力にもう少しクセがほしかった。「技と技を組み合わせてコンボ!」的な工夫の余地が欲しかった。
  • 探索には期待はしない方がいい。特別発見らしいものは無く、ただただ要素を回収して潰していくだけ。パズルが好きじゃなければ、嫌気が刺すのは早いと思う。
  • マップはそこまで広くない。感動的な景色も無いので、そこまで走り回る面白味は無い。
  • 話はまぁまぁ。テュポンに滅ぼされかけていた神々を救い、最後はみんなで協力して勝利という王道な展開。
  • スタミナ要素が邪魔。オープンワールドに移動を制限するような要素は不要。
  • PS5版限定の話になるが、なぜ〇と×の決定とキャンセルがPS4版と同じ(〇→決定、×→キャンセル)なの?PS5のメニューとゲーム内で逆だから結構間違えることが多かった。

 

 

 

以上。こうして見ると、小さいとはいえ結構不満点が多かった。たしかに面白かったには面白かったのだが、これと言って強烈に印象に残る物は無かったし、パズル以外に特筆して褒められる点は無かった。なので、オープンワールド物とは言え、パズル特化というちょっと風変わりな方向性をしているゲームだったと思う。そういう意味では、癖の強いオープンワールドゲーだった。まぁ…凡ゲー以上良ゲー未満って感じだろうか。パズル好きにはウケるゲームだと思うので、該当する人は触れてみてほしい。

 

 

 

 

終わり。