無名の手記

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【雑記】 トロフィーへの興味が薄れた話 【コラム】

 

新しい試み

 

 

風邪をひいてしまい、ゲームをするのが少々しんどい。

…というわけで、最近思った事を気ままに書いてみる。

 

あ、タイトル的に「ネガティブな話!?」と勘ぐってしまうかもしれないけど、ポジティブな話です。

 

 

 

 

少し前に、某ゲームメーカーの開発者が「ゲームに実績は不要」という趣旨の発言をして、賛否の声が上がっていた。

実績とは、ゲーム内で何らかの目標を達成したら、何かをもらえるというアレ。

その大半は、自己満足の域を出ない”ゲームプレイの動機”になるかならないか、程度の存在である。

XboxシリーズとSteamではそのまんま同じ名前で実装されているし、自分の土俵であるPSシリーズでは「トロフィー」という名目で、同様の機能が実装されている。

 

 

このブログにおけるメインテーマの一つであるこの「トロフィー」だが、どうもここしばらくそれに対するモチベが上がらない状態が続いている。

それについて、ちょっと答えが見えたような気がしたので、今回はそれについて自分の脳内整理を兼ねて書いてみる。

 

 

 

 

 

今なお愛好家が世界中に存在するトロフィーだが、筆者もそれに執心していた時期があった。

特に、プラチナトロフィーを取得するのが難しいものに対しては、かなり熱を上げていた時期があったぐらいである。”高難易度トロフィー”とか言ってね。

しかし、現在は全体的に「なるべく取るようにはするが、めんどくなったら途中で投げてもいいや」という程度のモチベまで落ち着いてしまっている。

正確には、「めんどいと感じるラインがかなり下がってしまっており、ちょっとした面倒にぶつかるだけで『もういいや☆』という心情になってやめてしまう」、という感じか。

この状態がかなり長く続いているので、それについて自分なりに考えてみようというのが今回の議題。

 

 

 

 

 

筆者にとって、トロフィーというのはゲームを遊ぶ上でのモチベーションの一つに過ぎない。これは、ずっと昔からこのブログで書いてきている事である。

では、そもそもなぜトロフィーがモチベになり得ていたのか?その中でも、「高難易度」というものが突出して筆者のモチベを刺激したのはなぜか?

 

 

 

 

 

 

それは、単純に自分が満たされるから。

そして、筆者の中には「難しいゲームを上手くやれる奴ほどすごい」という美学めいた観念があった。

トロフィーを取ると満足できる。そして、難しいゲームを上手くやれる奴はすごい…となると、そりゃあ難しいと言われているトロフィーを探して挑戦していきたくなるわけだ。

まぁ、この観念自体は今でも変わらないけどね。かと言って、それが至上だとも全く思っていないけど。

 

 

しかし、最近はもうこの辺から充足感をあまり感じなくなってしまっている。

一応、このブログはトロフィーというものをメインテーマの一つとして扱っていただけに、なるべくそちらに触れる機会を減らしたくないと考えていたのだが…。

まぁ、モチベが上がらなくなってしまったのなら仕方ないね。別に、トロフィーを取ることが、このブログを続けるにあたっての”絶対条件”ってわけでもないし。ブログ内コンテンツとしてのウェイトは大きいけど。

 

 

 

 

色々考えた結果、肝要なのは本人の充足感だという結論に落ち着いた。

 

 

マジでこんな感じのやつ。

 

 

何をやるかでは無く、本人が何を感じているか。

そう考えた時、トロフィーに対して充足感を感じなくなってきたという事は、自分がトロフィーを取っても何も感じなくなってきた、ということになる。

たしかに、取った時の達成感や幸福感は大きい。しかし、「苦労して骨を折ってまで取ろう」とまでは思わなくなった。

それはなぜか。単純に、その苦労に見合った充足感を得られなくなったから。

その理由は分からない…が、大体の察しは付いている。多分、「飽き」と「考え方の変化」。

 

 

 

つまり、「長らくしゃぶり続けていたトロフィーの味にも、ついに飽きが来てしまった」ということが、理由の一つにあるということである。

まぁ、これだけ長い間同じことを続けていれば、そりゃいつかは飽きは来ますよねって話もであるのだが。

 

それに加えて、他のことに興味を持ち始めているというのも大きいだろう。

実際、今はトロフィーを取ることよりも、自分の思うやり込みをやったり、攻略記事を書いたり攻略動画を上げたり…ということをする方が、自分は満たされるようになってしまった。

Steamっていうトロフィーと全く関係のない所でもゲームをし始めたし、去年はApexをトロフィーコンプした後もずっと遊んでいた。

トロフィーが無くても面白い遊びを、自分の中で見つけてしまった。

 

あとは、上でも書いたが自分の中には「難しいゲームを上手くやれる奴ほどすごい」という美学めいた観念があるわけだが、その観念というものを体現する手段が、トロフィー以外にもあると分かったのも大きい。

その最たる例が、DMC5のやり込み。現在、DMDのノーダメージ攻略をちょいちょい進めているわけだが、そんなものはDMC5のトロフィーには無かった。

しかし、トロフィーよりもはるかに難しい事をやっているのは間違いない。コンボ動画のトレースもたまに試しているが、こっちはもう別次元の難しさ。もはや真似すら出来る気がしない。

 

そう考えると、「別にトロフィーを取らなくてもゲームが上手い証明っていうのはいくらでもできるんじゃないのか?」という考えに辿り着く。

その結果、なんだか高難易度トロフィーにこだわる気が自然と湧かなくなっていき、今の低空飛行な状態を作ることとなってしまった。

 

 

 

自分がトロフィーに冷めてしまい、そしてその熱が再燃しない理由はおそらくこの辺だと思っている。

もちろん、熱が”冷めている”だけで”完全に消失した”というわけではない。

「取れそうなものは取る」ぐらいのモチベはあるし、気に入ったソフトなんかは今でもトロフィーコンプを目標に遊ぶようにはしている。

 

ただ、去年のヴァルキリーエリュシオンをコンプする前にあっさりやめてしまったり、「高難易度トロフィーらしいから」という理由で始めていたソフトの数々を、速攻で放置しているここ数年の様子を見ている限り、もう昔ほどの熱は全くないと言っても差し支えない状態にあるのは間違いない。

 

 

 

 

 

こんな感じで、トロフィー熱が下火な状態に対する解が出た。

こうして見ると、結局自分は「ゲームが上手い」という自己評価を何らかの形で獲得したかっただけなのかもしれない。

昔は自信が無い人間の典型のような存在だったので、その精神的な未熟さから来る心の隙間を埋めるパーツ的役割を、トロフィーに求めていたのかなぁ、と思いました。

つまり、精神的な成長がトロフィー熱を冷まさせた…ってコト!?あながち間違いじゃなさそうなのが、また何とも言えねぇ。

あの頃と比べると考え方がかなり変わったし、精神的に成長を遂げているのも間違いないので、そう考えるとまぁ…うん。もしかして、トロフィー熱が下がったのは実は喜ばしい事だったのか?!

ただ、気が向く時はちょいちょいあると思われるので、その”気が向いた時”に然るべきソフトを遊んで、きっちりやり切れればいいよね!なんかもうそんな感じですわ。今のトロフィーに対するモチベーションっていうのは。

 

 

 

 

そんな感じで、筆者の中で過去のコンテンツになりつつあるトロフィーだが、個人的にその存在にはかなり感謝している。

なぜなら、トロフィーに対してギラついていた時期があったからこそ、色々なジャンルやタイトルに挑戦しようという気になったし、そのおかげで好きになれたものも多々あったから。

トロフィーが無ければ、筆者のゲームプレイの幅はここまで広くなっていなかったと断言できるから。

 

なので、記事の冒頭でちょろっと触れた「実績(トロフィー)不要か否か」っていう話に対して、自分は「必要とまでは言わないが、あった方がいいのは明白」、と、胸を張って言える。

 

開発からすればまぁ色々と面倒なだけなんだろうけど、プレイヤー側からすればあって損をするようなシステムではない。

それに、新しい事に手を出すきっかけになったり、トロフィーを軸にコミュニティが形成されたり、様々な影響を与えるものであるのはもう間違いないと思う。

だから、「不要」なんて悲しい事は言わずに、これからもこのシステムは継続していってほしいね。

 

 

 

 

最後に。

「トロフィー集めをやめたい」と言っている人や、検索候補にそういった類のワードがちらほら散見されるが、そういった人たちに言っておきたい。

 

トロフィー以外に、何か自分がやりたいことを見つけるといいと思います。

 

個人的な見解にはなるが、そういうことを言っている人はおそらくトロフィーに対する興味が薄れているのだけれども、かと言って他に満足できる趣味も無い…という状況にあるのではないかと思う。

そんな状態であるので、結局トロフィーを惰性で集め続けてしまう。しかし、正直もうそこまでモチベも熱も無い。でもそれぐらいしかやることがない。でもぶっちゃけもうしんどくなってきてんすよね…。でもこれぐらいしかやることg(ry

 

こんな感じだと思う。

自分はトロフィーに冷めたくて冷めたわけでは無いので、そういった人たちとは若干状況は違うかもしれない。

が、それでも8割ぐらいトロフィーから心が離れている自分から有用そうな事が言えるとしたら、トロフィーに代わる”熱狂できる何か”を見つけるのが一番有効だと思う。

 

何でもいい。ブログを始める、SNSでコミュニティを築いてみる、トロフィーの無いゲームを始めてみる、いっそプレステ系列から離れてみる、更に吹っ切れてゲームから離れてみる…色々策はあると思うが、とりあえず新しい何かを片っ端から始めていけばいいと思う。

手を出してそれがいまいちに感じられたとしても、すぐにやめればいいわけだし。重要なのはとにかく試すことであり、少ない試行回数で当たりを引くことではない。

自分が日頃から活動するにあたっての選択肢が増えれば増える程、それに伴って自分の居場所となる界隈が増えれば増える程、トロフィーというものから段々頭が解放されていく(と思っている)。

なので、まぁとりあえず自分が興味のある事に凸りまくるのがいいと思います。これはトロフィーに限った話でもないけどね。

 

 

 

 

月日が経過して価値観が変わったり、新しい遊びの境地を見出したせいでトロフィーというものから心が離れつつある。

しかし、それに費やした時間が無駄だったとは全く思っていないし、むしろ自分にとって様々な影響ときっかけを与えたものだった。そもそも、このブログを始めた理由の一つに、「自分のトロフィー攻略や情報、それに対する考え方というのをどこかに残したかったから」というものがあったわけで。

 

次にまたここまで熱狂するものが現れるのかは不明だが、もし現れたとしても、それもまたゲーム内の何かであるといいなぁと思う今日この頃である。

 

 

 

 

 

終わり。