――今、少女たちは駆け出していく
ダライアスバーストACEX+をやっていた時から、次にやるソフトはこれにすると決めていた。
なぜか?理由は単純。癒されそうだから。
「ダライアスバースト」という名の、荒波がうねり狂う大海原にて漁業に勤しみながら、次に遊ぶソフトを考えていた。その中で、一つだけ絶対条件を決めていた。
それは、「ぜっっっっっっったいにゆるふわぽわぽわでほんわかできるソフト」であるという事。ひらがなばっかで読みづれぇ。
それぐらい、ダライアスバーストでの消耗が激しかったのである。いや、もうマジですり減ったわ。楽しかったのは嘘偽りなく真実なのだけれど、減るものは減る。しかしまぁ、それも無理は無い話。
あんな激戦じみたゲームをやったのが久しぶりだったし、そもそもSTGっていうジャンル自体がかなりの集中力と体力を使うものなので、そんなものをやり続けて疲れるのは当然だった。
で、候補はいくつかあった。一つ目はリディー&スールの続き。二つ目はアイマス(今作)。三つ目はセールに来てたジラフとアンニカ。
これらのソフトを見た時、最もピンと来たのがアイマスだった。それだけの話。
果たして、「アイマス」という作品がそんなにゆるいゲームなのかと言われるといささか疑問ではあるが、まぁ…”可愛い”ってだけで癒されるじゃん?そんな感じ。真面目にやれ。
まぁアイマスを選択した理由はそれだけではなく、単純にずっと前からこのシリーズに興味があったというのもあるのだが。
タイトル自体は当然遥か昔から知っていたのだが、実際にゲームで遊んだという経験は、実のところ一切無い。アニメを見たことがあるというだけ。「ゲーム」という自分の主戦場においては、今まで接点が全くないタイトルだったのである。
ソシャゲとかやらんし、家庭用機に来ていたソフトはなんとなく「ハードルが高そうだ」と敬遠してしまっていた。アニメは、元祖(無印と言った方が正しいか?)とデレマスだけ視聴済み。
個人的には、デレマスのしぶりん、蘭子、杏、だりーな辺りが好きだったが…果たして、今作に登場する子はいるのだろうか?乞うご期待である。あ、元祖だと小鳥さんが好きです。事務員じゃねぇか。
タイトル画面。烈士(アイドルと読む)29名のシルエットが並ぶ、壮観と言わざるを得ないタイトル画面である。
そして、ついにここから筆者のアイマスデビューが始まる。長かった。俺、一度やってみてぇと思ってたんだ。アイマスってやつを…!
で。
どうやら今作は、「アイマスシリーズ4作品が夢の共演」という体のクロスオーバー作品であるらしい。
要は、「アイドルマスター」、「アイドルマスター シンデレラガールズ」、「アイドルマスター ミリオンライブ」、「アイドルマスター シャイニーカラーズ」…という、4作品のそれぞれから選抜されたキャラが出演しており、それらのキャラがあれこれ絡む…という形になっているようだ。
俗に言う、「お祭りゲー」というものに近いのかもしれない。アトリエで言えば「ネルケのアトリエ」、FFで言えば「ディシディア」みたいな。
そんでもって、今作から登場するオリジナルキャラが数名そこに加わり、登場人物は全員揃う…ということらしい。
上で「29名のアイドル」と書いたが、その内の一人はオリジナルキャラである。
そして、そのオリジナルキャラがこの娘っ子。名は「奥空心白」。訳アリの女の子らしいが、その過去は謎で包まれている。かわいい。
過去や背景こそ謎が多いが、不思議と惹きつけられる何かを持っている。これが持って生まれたアイドルの資質ってやつなのか…?単純に外見が好みってだけじゃね?
今作は、この娘を実質的な主役ポジションに置いて話が進行していく模様。少なくとも、”今のところ”は間違いなくこの子が主役だと思っている。
扱いが明らかに違う。何かと話の中心に置かれがち。まぁ、かと言って他のメンバーがないがしろにされている感じでも無いのだが。
ここで、ストーリーをざっくりと説明しておこう。
今作のストーリーは、アイドル事務所のプロデューサー(プレイヤー)が、一年間の海外研修から帰国した直後から始まる。
プロデューサーは、帰国した直後に社長から「スターリットシーズン」という名の大型アイドルイベントの話を聞かされる。
「スターリットシーズン」とは、スターリットドームのこけら落とし出場をかけて、数多のアイドル達が鎬を削り合うというイベント。
毎月選考を行い、最終的に全ての選考を生き残った2組が、「スターリットドーム」へのこけら落とし出場の権利を得る。
そして、社長からこのイベントに参加させる「スペシャルユニット」についてのプロジェクトの話を聞かされる。
どうやら、このプロジェクトは複数の事務所が関係するらしく、参加する事務所のそれぞれから選りすぐりの人材がこちらに派遣されてくる模様。
「既に、このプロジェクトについて3つの事務所からは了承を得ている」と言う社長。更に、この企画のプロデューサーにはプレイヤーが適任…と、指名までされてしまう。
「そう言われちゃあやるしかねぇ」ということで、この企画のプロデューサーに就くプレイヤー。
当初は、この4つの事務所から集結した28名のアイドルでこのプロジェクトを進行していく予定だった。
しかし、このプロジェクトを立ち上げている段階で、プレイヤーは偶然「奥空心白」という少女に出会う。
その少女に、確信混じりの可能性と魅力を感じるプロデューサー。大女優だという心白の母を説得してまで、このプロジェクトに心白を勧誘し、成功する。
心白を迎え、総勢29名となったこのプロジェクト。名を「プロジェクト・ルミナス」に決定し、本格的に活動を開始する。
こうして、様々な事情と夢を抱えたアイドルたちが、スターリットシーズンという一つの目標に向かって走り始めるのでした。
…という感じ。
ゴールは、「スターリットシーズン」に出場して頂点を取る事。明確な目的があるので、プレイヤーとしてもモチベの持っていき方が分かりやすい。
このイベントは4月から始まり、12月に終わる。その間に毎月ノルマが課されることになっており、そのノルマをクリアできないとその時点でイベントには脱落、つまりゲームオーバーとなる。無情。
基本的に、ノルマはファン人数を規定数増やすというものばかりっぽいので、きちんと日頃の活動を成功させていれば失敗することは無さそう…ではあるが、これからどうなるかは不明。
今のところの感想としては、ファン人数を増やすメイン契機であるステージのクリア基準が、結構際どく感じられる。割とギリギリでクリアできる事が多い。
キャラの育成やユニットの組み方等の方針をあらかじめ決めておかなければ、いつか普通に詰みそう。見た目以上にシビアなゲームなのかもしれない。これが”芸能界で生きる”ということなのか…?芸能界の厳しさが滲み出てきている。生半可な覚悟では”食われちまう”ね、これは。
勝ち残りたくば、強くなる他ない。ルミナスの諸君、アイドル界という荒野を駆けるハイエナとなれ。芸能界という混沌に食らいつくコヨーテとなれ。強者が微笑む世界なんだ。
まぁ、そんな感じで最初の月である4月をこなしていく。ひと月丸ごとがチュートリアルのような感じだったので、システムを丁寧に覚えながらキャラを見させていただく。
筆者が知っている作品である元祖アイマスからは全員が登場していた。しかし、デレマスからは5名しか登場していなかった。
その5名の中に、果たしてアニメで知った”推し”はどれほどいたのだろうか…
蘭子と杏の二人がいました。だりーなちゃん…
アニメしか知らないにわかなのでこう言うのもおこがましいが、意外なチョイスだったなぁという印象。なんというか、「変化球っぽい癖の強いキャラ選だなぁ」、と。スタンダードなキャラがいない感じ。
まぁ、筆者は変わり者が好きだからいいんだけど。ただ…なんか”ロックさ”が足りねぇなぁ……
しかし、そこはクロスオーバー作品。他作品から登場しているキャラで、その物足りなさをカバーできる。
全く知らないキャラが半分ぐらいいるわけだが、知らないだけに新鮮な気持ちでキャライベントを見ることが出来る。
個人的には、この「大崎甜花」と…
「杜野凛世」が好きかも。
特に、杜野凛世の方はビジュアルを見た時点で「アーッス…」って感じだった(?)。言葉で形容しがたいこの感情…あるよね?
凛世と言えば…
某小5女児が出てくるわけだが、筆者は「凛世」という名前に縁がある人間なのかもしれない。全国の凛世さん、ご連絡お待ちしてます!
とまあ、好みの推しを見つけたはいいが、今作は特定のキャラを選択して個別にプロデュース…というゲーム性をしていない。満遍なく育成をして、満遍なく起用していかなければならない。
なので、この子らを贔屓にしてゴリッゴリにプロデュースしていくということは出来ない。残念。
そういうのは、各々原作の方でハッスルしてくださいという事なのだろうか?ちくしょう、長年やらなかったソシャゲに興味が湧いてきたじゃねぇか…まぁどうせやらないだろうけど。
そして、アイマスと言えばコミュがある。よくある、「選択肢を選んで相手好みの返事をする」という類のイベントである。この存在は、シリーズ未プレイの自分でも知っていた。
で、このコミュが結構むずい。Perfectが正解なのだが、これがなかなか出ない。いや、マジで出ない。疑わしいと思うならやってみな、飛ぶぞ。
育成の都合上、基本的にPerfectで進行するぐらいじゃないと厳しそうなので、それ以外が出ると適宜リセットしながら進めているのだが…その度に、絶妙な悔しさを心に植え付けてくる。
特に、好きなキャラでPerfectを外しまくると…なんだろう。今までゲームで負ったことが無いような心的ダメージを負わされる。
心が折れるというより、心が砕かれるようなイメージ。難しいゲームを遊んだり、対戦でコテンパンにされて負うダメージとは全く異なるダメージ。EOEで言うダイレクトダメージみたいなもん。治癒するのが大変。そして積み重なっていくと、どんどん心が文字通り壊死していくような、致命的な傷。心が追い込まれていく。切ねぇ。
で、上で書いた甜花と凛世が特に相性が悪い。最後に選んだ選択肢が正解でしたってパターンが多い。泣けてくる。いや、一回心の中で泣いた。大人げねぇ。
人の心は複雑怪奇と言うが、その現実をまざまざと叩きつけられるこの感触。ゲームやっててここまで悔しいと思ったの久しぶりだわ。
それに対して、杏と蘭子は割とすんなり行ける。特に杏。そうか、今回の朋友はお前だったか…感性が近しいのか?だったら、同じ「ゲーム好き」である甜花ちゃんだってすんなり行けるはずでは…?まさか同族嫌悪されてる?
とまぁ、そんな感じで4月のノルマを無事クリアして、5月へ進めましたとさ。めでたしめでたし。
ステージのノルマが本当にギリギリ続きで、肝が冷えっぱなしだった。これは、きちんとセーブデータを分けて保存して、どのタイミングからでもやり直せるようにしておいた方が良さそうだな…
あ、ちなみに5月の月末ライブで歌うのはこの曲らしいです。アイマス初プレイの筆者でも、この曲は流石に知ってる。昔CMでSMAPの中井君が歌ってたから。もっと他に知る機会あっただろ。
終わり。